父親「産後うつ」炎上考察と、父親支援とは?

こんにちは! 家事シェア研究家の三木です。
この週末に、「父親に産後うつはない!」ということでSNSが大炎上していました。ご覧になったかたもいるかと思います。
簡単に経緯をまとめると。
① 国立成育医療研究センターが「日本初・自治体向け父親を支援するための支援者向けマニュアル」を発表
② 共同通信がこのニュースを「父親「産後うつ」支援を 国の研究班、初の手引き」というタイトルで報じる
③ 「父親『産後うつ』」という言葉にSNSで反応する人が多数現れ、「父親は出産しないんだから、産後うつになんかならない!」と炎上
④ じつは、当該資料では「産後うつ」という言葉は、本文中1回も使われておらず、もらい事故のような状況
ということです。
ご覧のみなさんは、この炎上についてどう思われるでしょうか?
「言葉狩りだ」「たしかに、男性の産後うつはおかしい」「産後うつじゃなくて、育児ノイローゼでは?」などなど、ネット上でも様々な意見が散見されます。
同じようなことは、数年前にもあり、そのときは産後うつではなく「父親の産休制度導入」についてでした。育児・介護休業法の改正に伴い、妻の産後期間(産後8週間)の間は、従来の育休とはべつに父親が休業できる制度を取り入れました。そのときも「パパに産休ってなに?」と一部炎上していたのを覚えています。
正確には「産休」ではなくて「産後パパ育休」なのですが、「産まないくせに産休なんておかしい!」という人が多かったのですね。
さて、なので非常に既視感のある炎上ですが、これはメディアが安易に「産後うつ」という言葉を使ってしまったために起きた炎上だろうと思います。
たしかに、産後期だろうと育児期だろうと、パパ・ママどちらも「うつ状態」になるリスクはある。なので正確に言えば「妻の産後に伴う夫のうつ」ということでしょう。もしくは育児ノイローゼや、育児うつでもいいかもしれません。