父親「産後うつ」炎上考察と、父親支援とは?

「父親に産後うつはない!」ということでSNSが大炎上していました。その理由はなぜでしょうか?
三木智有 2025.03.19
読者限定

こんにちは! 家事シェア研究家の三木です。

この週末に、「父親に産後うつはない!」ということでSNSが大炎上していました。ご覧になったかたもいるかと思います。
簡単に経緯をまとめると。

① 国立成育医療研究センターが「日本初・自治体向け父親を支援するための支援者向けマニュアル」を発表
② 共同通信がこのニュースを「父親「産後うつ」支援を 国の研究班、初の手引き」というタイトルで報じる
③ 「父親『産後うつ』」という言葉にSNSで反応する人が多数現れ、「父親は出産しないんだから、産後うつになんかならない!」と炎上
④ じつは、当該資料では「産後うつ」という言葉は、本文中1回も使われておらず、もらい事故のような状況

ということです。

ご覧のみなさんは、この炎上についてどう思われるでしょうか?
「言葉狩りだ」「たしかに、男性の産後うつはおかしい」「産後うつじゃなくて、育児ノイローゼでは?」などなど、ネット上でも様々な意見が散見されます。

同じようなことは、数年前にもあり、そのときは産後うつではなく「父親の産休制度導入」についてでした。育児・介護休業法の改正に伴い、妻の産後期間(産後8週間)の間は、従来の育休とはべつに父親が休業できる制度を取り入れました。そのときも「パパに産休ってなに?」と一部炎上していたのを覚えています。
正確には「産休」ではなくて「産後パパ育休」なのですが、「産まないくせに産休なんておかしい!」という人が多かったのですね。

さて、なので非常に既視感のある炎上ですが、これはメディアが安易に「産後うつ」という言葉を使ってしまったために起きた炎上だろうと思います。

たしかに、産後期だろうと育児期だろうと、パパ・ママどちらも「うつ状態」になるリスクはある。なので正確に言えば「妻の産後に伴う夫のうつ」ということでしょう。もしくは育児ノイローゼや、育児うつでもいいかもしれません。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1957文字あります。
  • 父親にも支援が必要
  • これからの父親支援とは
  • ▶ 新生活に向けたご相談受付中!

すでに登録された方はこちら

誰でも
【残1】自分の手で、自分にぴったりの暮らしをつくる|90分で現在地を見...
誰でも
【やめられない!】”料理中のキッチンつまみ食い”におすすめつまみ5選!...
誰でも
あなたにとって「大切にしたいもの」は何ですか?──改めて自己紹介202...
読者限定
【家事がしんどいあなたへ】プロでも見直す、“減らす”家事の考え方とは?...
誰でも
【どうする?】家事に「こだわりがある」場合、私が妥協すべきなのかーー!...
読者限定
家事も仕事も推し活も、ぜんぶ“はたらく”──Well-Workという考え方
誰でも
なぜ、働いていると暮らしを失ってしまうのか?
読者限定
なぜか夫婦が「助け合いの関係」にならないのは「〇〇」が原因かも…!