男性が家事育児に専念するには、「敗北感」を受け入れるしかないのか?
寺田議員は妻の挑戦のために引退を決めた。本当に未練はないのか?筆者自身も妻の理事長就任時、心から喜びながらも、深い停滞感に襲われた。綺麗事ではない、40代男性のリアルな葛藤を語る。
三木智有
2025.11.12
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こんにちは! 家事シェア研究家の三木です。
先日Podcastでファミリーキャリアの話をしました。(公開は明日です)
その矢先に、東洋経済オンラインで寺田学議員が家族のために政界を引退したことへのインタビューが掲載されました。
この記事では妻の寺田静参院議員が働き続けるため、寺田学衆院議員は政界を引退し家事育児に専念する、ということに、どんな心境だったのかと聞いている。記事を読む限り終始前向きで、妻へのリスペクトを感じさせる内容なのだけど、それでも、男性としての悩みや葛藤を感じる記事でもあった。
男が家庭に専念する。これは言うほど簡単なことじゃなく、男性の「男ならしっかり働き稼いでこそ一人前」という自分と社会の価値観との戦いである。
▶「妻の活躍に対する引け目」とどう向き合うか
「働く」というのは、ただお金を稼ぐことではない。
それは自分の社会に対する価値表明でもあるし、どんな仕事をしているか、どのくらい稼いでいるかは、社会からの評価と受け取りがちでもある。
あるいは、自分の「生きがい」としての仕事、という価値観を持っている人もいるだろう。
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- ▶ ミッドライフ・クライシス
- ▶正直、俺の代わりはいくらでもいるだろうけど
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